夜勤中にスマホを使っても大丈夫?現場経験者がルールと実態を解説

夜勤中 スマホの使い方について、現場でのリアルな視点からお話しします。

夜勤中にスマホを使っても大丈夫?
ちょっとLINEを見るだけでも怒られるの?
そんな疑問や不安を感じたこと、ありませんか?
僕は介護業界で20年働いていて、現在はケアマネをしています。
夜勤の経験もたくさんありますし、スマホの使用についても現場で色んなケースを見てきました。
この記事では、夜勤中のスマホ使用に関するルールやマナー、実際に起きたトラブルとその対策まで、介護職のあなたに役立つ情報をたっぷりお届けします。
現場で働くあなたが「これなら納得できる」と感じてもらえるような内容を目指しました。



ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 夜勤中にスマホを使っても良いかどうかの判断基準が分かる
- スマホ使用が見つかった場合に起こり得るリスクや処分内容が理解できる
- スマホ使用に対して柔軟な介護職の職場がどんな環境かイメージできる
- トラブルを避けるためにスマホを使う際に気をつけるマナーや工夫が分かる
夜勤中にスマホを使ってもいいのか判断基準7選


夜勤中にスマホを使ってもいいのか判断基準7選について、具体的に紹介していきますね。
- 就業規則に明記されているか
- 業務に支障が出ていないか
- 上司や同僚の理解があるか
- 勤務中と休憩中の区別を守っているか
- 使う目的が業務に関連しているか
- 介護業界の常識を知っておく
- 体験談から学ぶ現場のリアル
①就業規則に明記されているか
まずは何よりも、就業規則の確認が最優先です。
勤務中のスマホ使用に関して、会社ごとにルールが違います。
禁止されている場合、それに違反すれば処分の対象にもなりかねません。
たとえ注意されていなくても、就業規則に「禁止」とあればNGと判断されます。



ですから、スマホを使う前に、必ず就業規則を読んでおくことが大切なんですね。
②業務に支障が出ていないか
スマホを使っていたことで、業務に支障が出ていないかも重要です。
たとえば見守り中にスマホに夢中になっていたら、異変に気づけなくなってしまいます。
勤務時間中はあくまで入居者や利用者の安全が最優先ですから、私用のスマホ操作が影響してはいけません。
そのため、使う場面やタイミングには常に慎重さが求められますよ。



「ながらスマホ」はトラブルの元です。
③上司や同僚の理解があるか
スマホを使っても問題視されないかは、周囲の目にもよります。
たとえば同僚が「スマホばっかり見てる!」と感じたら、それだけでトラブルの火種になります。
また、上司の価値観によって許容度も異なります。
職場全体としてスマホ使用に柔軟なのか、それとも厳格なのかを見極める必要がありますね。



風通しのよいコミュニケーションがある職場だと、誤解も減らせるでしょう。
④勤務中と休憩中の区別を守っているか
勤務中と休憩中のメリハリをしっかり守ることが、スマホ使用を正当化する鍵です。
たとえば「10分休憩です」と伝えた上でスマホを見るなら問題ありません。
ですが、何の断りもなくナースステーションでスマホをいじっていたら、「勤務中に私用!」と思われるリスクが高いです。
休憩の使い方は自由ですが、その前に「自分は今どんな状態なのか」を伝えることもマナーですね。



ルールではなく信頼関係がカギになる場面も多いです。
⑤使う目的が業務に関連しているか
スマホを業務目的で使うケースも増えています。
たとえばオンコール対応、申し送り確認、バイタル記録など、会社から支給されたスマホや業務用アプリを使うことも。
その場合は「私用」ではないため、就業規則でも認められている職場がほとんどです。
ただし、その業務用と私用スマホとの区別を曖昧にしないことが大事なんですよ。



「LINE使ってたけど業務連絡です」と言っても、証明できなければ誤解される恐れがありますからね。
⑥介護業界の常識を知っておく
介護業界全体では、夜勤中のスマホ使用にはやや厳しめの傾向があります。
これは「命を預かっている職業」という特性から来るものでしょう。
たとえば工場やオフィス勤務ではスマホ自由な場面が多くても、介護現場では違います。
その職場の文化や雰囲気を読み取る力も、長く働いていくうえで必要ですね。



「なんとなくOKそう」ではなく、業界全体の空気感も意識したいところです。
⑦体験談から学ぶ介護現場のリアル
僕は介護業界で20年以上働いてきました。
ケアマネの立場ではありますが、現場での夜勤経験も多数あります。
正直なところ、聞く限りでもスマホは原則禁止としている職場がほとんどです。
でも個人的には、業務に支障が出ない範囲で使えるなら、それで良いと思っています。



時代も変わりましたし、柔軟に対応している職場のほうが、働きやすいんですよね。
夜勤中にスマホ使用がバレた時のリスクと罰則


夜勤中にスマホ使用がバレた時のリスクと罰則について、具体的なケースを交えて紹介していきます。
①懲戒処分や減給の可能性
スマホを勤務中に使っていたことで、懲戒処分を受ける可能性があります。
僕の知る限りでも、注意→始末書という流れで処分された人もいます。
就業規則に「スマホ禁止」が明記されている場合、それを破ると正式なペナルティが科されるんです。
特に法人の規模が大きいほど規律が厳しくなる傾向にあります。



スマホの1回の使用が評価に響くこともあるので、注意したいところですね。
②利用記録のチェックや監視カメラ
最近は、スマホの使用状況が見られているケースも増えています。
たとえばWi-Fiの接続履歴や、事務所に設置されたカメラでチェックされている場合も。
「見られていないから大丈夫」と思っていると、ふとしたときに発覚するんです。
僕も一度、「施設の防犯カメラに映ってたぞ」と上司から注意されていた同僚を見たことがあります。



普段から「見られてるかも」と意識して行動するのが安心ですね。
③同僚や入居者からの通報
スマホ使用がバレる最大の原因は、実は周囲の“目”だったりします。
とくに高齢者の入居者さんは意外とよく見ていて、しっかりしている方だと「あの職員さん、ずっとスマホ見てるよ」と家族に話すことも。
また、同僚がよかれと思って上司に報告してしまうパターンもあります。
「チクリ文化」が強い職場では、スマホ使用がきっかけで人間関係がギクシャクすることもあるんです。



だから、スマホを使うときは“誰も見ていない”ではなく“みんなが見てる”くらいの意識が大事です。
④トラブル発生時の責任問題
スマホをいじっているときに何か事故や急変が起きたら当然、責任は重くなります。
たとえば「転倒事故があったが、職員がスマホを見ていて気づかなかった」となれば、信用問題に。
もちろん、すべての事故がスマホのせいではありません。
でも、その場にいたのに対応できなかった理由が「スマホに夢中だった」と言われれば立場が悪くなりますよね。



僕自身も、夜勤中は常に利用者さんの声や動きに意識を向けていました。
⑤SNS投稿による炎上事例
スマホ使用によるリスクで最近とくに多いのが「SNS関連」です。
実際に、職場内の写真や入居者に関する内容を軽い気持ちで投稿したことで、トラブルに発展した事例も報告されています。
プライバシーの観点からも、勤務中の撮影や投稿は厳しく制限されている職場がほとんどです。



スマホは便利な反面、情報発信の力も強いため、大きな責任をともなうことを忘れないようにしましょう。
スマホ使用が許されやすい介護職の職場特徴5つ


スマホ使用が許されやすい介護職の職場特徴について、現場経験から感じたポイントをお伝えしますね。
①休憩スペースが確保されている
スマホを使ってもいい雰囲気がある職場には、たいてい「ちゃんとした休憩室」があります。
ベッドがある仮眠室や、ソファがあるリラックススペースなど、休憩と勤務を切り分けやすい環境が整っているんですね。
僕も過去に、休憩中にスマホを自由に使える環境にいたことがあって、そのときはストレスも少なかったです。
やっぱり「ここは休憩です」とハッキリ区別されてると、気持ち的にもスマホを気兼ねなく使えるんですよね。



逆に、ナースステーションでずっと張り付きの職場だと、なかなかスマホに触れられません。
②夜間の業務負担が軽い
夜間にスマホを使える余裕があるかどうかは、その時間帯の業務量にも左右されます。
巡回が少なかったり、トイレ介助が少ない利用者さん中心のフロアなら、落ち着いた時間もできやすいです。
僕が小規模多機能ホームで夜勤していたときも、利用者さんが寝静まって落ち着いているタイミングであれば、スマホの確認くらいはできていました。
業務に支障が出ない状況なら、多少の私用は目くじらを立てられないこともあります。



ただし油断は禁物!あくまで「安全第一」であることを忘れずに。
③職場文化が柔軟
スマホに対する風当たりは、ルールだけでなく「雰囲気」でも変わります。
職場に「細かいことは言わない文化」があると、職員も働きやすいですよね。
実際、僕がいた事業所では、上司が「LINEで連絡とれるなら便利だよね」と柔軟だったので、業務連絡もLINEでOKでした。
ただ、それでも利用者さんの個人情報や公私の区別はしっかり意識していました。



こういった風土があると、スマホ使用をめぐるトラブルも起きにくいですよ。
④上司がスマホ利用に理解あり
一番の鍵は「上司のスタンス」かもしれません。
上司が「業務の妨げにならなければいいよ」と言ってくれると、精神的にも楽になりますよね。
僕の経験でも、上司が厳格なタイプだと職場全体がピリついてしまう傾向がありました。
逆に、フレンドリーな上司だと休憩中にスマホを使っていても特に何も言われず、「自分で考えて判断してね」というスタンスなんです。



このような職場では、職員の自主性が育ちやすいし、働く人の満足度も高いですよ。
⑤僕がおすすめする職場環境
もし「スマホのルールが厳しすぎて息が詰まる…」と感じているなら、それはもう“合ってない”サインかもしれません。
僕自身、介護現場でいろんなタイプの職場を見てきましたが、今の時代、スマホを完全禁止にする職場って正直古いんですよね。
もっと働く人に寄り添ってくれる、柔軟な環境を探すのも一つの手です。
ちなみに、僕が本気でおすすめする「柔軟な介護職場と出会えるエージェント10選」はこちらにまとめています。





無理して続ける必要はありません。環境を変えるだけで、心が軽くなることってあるんですよ。
夜勤中にスマホを使うときに守るべきマナー6つ


夜勤中にスマホを使うなら、職場で気まずくならないように守りたいマナーがあります。
僕の経験からも「ちょっとした気配り」で信頼関係が変わることを実感してきました。
ここでは、スマホ使用でトラブルを避けるための6つのポイントを紹介しますね。
①バイブやマナーモードを必ず設定
夜勤中は静かな空間なので、スマホの音はとても響きます。
LINEの通知音や着信音が「ピロン!」と鳴ると、それだけで白い目で見られちゃうことも。
僕は必ず、夜勤前にスマホをマナーモードに設定していました。
たとえ短時間のチェックでも、音が鳴ったら台無しです。



「使わない前提」ではなく、「使っても迷惑をかけない工夫」が大事なんですね。
②利用は短時間・こまめに
スマホを使う時間は「短く・サクッと」が基本です。
何十分も触っていたら、周囲の印象が一気に悪くなります。
僕はトイレに行ったついでに通知をパパッと確認したり、休憩時間の冒頭5分だけ使ったりしていました。
一気に長時間ではなく、こまめに短時間がコツです。



「なんとなく触る」より、「必要なときにだけ確認する」方が誤解も減りますよ。
③他人の目を意識する
スマホを使っている姿って、意外と目立つんです。
入居者さんや同僚からの「見られている意識」を忘れないようにしたいですね。
僕も、スマホを手に取るときは背中を壁にして、なるべく人の視界に入らないようにしていました。
「バレないように」ではなく「誤解を避けるために」配慮することが大切。



使っても信頼を損なわない工夫がポイントなんです。
④入居者対応中は絶対に使わない
これはもう鉄則です。
介助中、見守り中、声かけ中など、利用者さんと関わっている最中にスマホを使うのは絶対にNG!
以前、夜間に不穏になった利用者さんの姿を他のスタッフへ情報提供しようとスマホで録画しながら対応していた職員がいました。
業務用で支給されているスマホですが、不穏だった利用者さんはスマホで撮影するスタッフを見ながらどう思っていたのでしょう?
利用者さんからしたら「話を聞いてない」「ちゃんと見てくれてない」と感じてしまいますよね。



ケア中にスマホは絶対触らないようにしましょうね。
⑤緊急時は業務優先
どんなに気になる通知が来ても、緊急時はスマホどころじゃありません。
転倒、急変、ナースコール…そんな時にスマホを操作していたら、対応が遅れてしまいます。
僕は、業務中にスマホを操作する前に「今、何かあってもすぐ動けるか?」を自問していました。
「スマホより命が優先」…これは当たり前ですが、いつも意識しておくべきことです。



そのマインドが信頼につながると思っています。
⑥トラブルを避ける使い方のコツ
どうしてもスマホを使いたい場面ってありますよね。
そんなときは「使ってもトラブルにならない工夫」を意識すると良いです。
たとえば画面を周囲から見えないようにするフィルター、通知設定のカスタム、業務用と私用のスマホを分けるなど。



ちょっとした対策で、トラブルはずいぶん防げるものなんです。
スマホ使用で実際に起きたトラブル事例と回避策


ここでは、実際に起きたスマホ使用に関するトラブル事例と、それを防ぐための対策について紹介します。
なお、これらの事例はすべて業界内で実際に話題となったケースや聞き取りから得たものです。
それぞれのケースから「どうすれば防げたのか?」を考えてみましょう。
①見守り中のスマホ使用で叱責
ある施設で、見守り中にスマホを操作していた職員が、上司から厳しく叱責されたそうです。
理由は、見守り中にスマホを操作していたことで、利用者の異変に気づくのが遅れたから。
結果的に大事には至りませんでしたが、「スマホを使っていた」という行動だけで信頼を失ってしまったんですね。
このような場面では、スマホはポケットやロッカーにしまっておくのがベストです。



「使わない覚悟」が、大切な命を守ることにもつながります。
②居室内での写真撮影問題
別の施設では、介護職員が居室内をスマホで撮影し、その画像をSNSにアップしてしまったという問題がありました。
たとえ人物が写っていなくても、ベッドや私物などから個人が特定される可能性があります。
この件は保護者からのクレームに発展し、職員は厳重注意、施設全体が謝罪する事態になったそうです。
どんな理由があっても、職場での撮影は原則NG。



「撮らない・載せない」を徹底することが重要です。
③LINEで業務相談→誤解が発生
夜勤中に、LINEで業務について上司に相談したところ、「勤務中にLINEしているなんて非常識」と逆に怒られてしまった事例も。
送った職員としては「緊急の相談だった」のに、受け手は「プライベートに見えた」と感じたんですね。
業務に関係している内容であっても、使うツールや時間帯には注意が必要です。
可能であれば施設専用の業務アプリを活用したり、事前に「夜勤中に連絡しても大丈夫ですか?」と上司に確認しておくのが安心です。



コミュニケーションは、内容だけでなく「手段」も大事なんです。
⑤厳しすぎる職場は転職も視野に
スマホ使用をめぐるトラブルは、「その職場の価値観」によるところが大きいです。
どれだけ気をつけても、上司が納得してくれない、ルールがガチガチで窮屈…。そんな職場もあります。
僕はそういう話を聞くたびに、「そこまで我慢しなくていいのにな」と感じます。
介護の仕事は本来、人との関係性を大切にするあたたかい職場であるべきです。
もし「もう無理…」と感じたら、転職も選択肢のひとつです。
そんなときに役立つ介護エージェント10選の記事も、よかったら参考にしてみてくださいね。





自分らしく働ける環境、きっと見つかりますよ。
夜勤中にスマホを使うときに大切なことのまとめ


この記事のポイントをまとめます。
- 夜勤中にスマホを使ってもよいかは就業規則の確認が必要
- 業務に支障が出ていないかがスマホ使用可否の判断材料になる
- スマホ使用は上司や同僚の理解の有無にも影響される
- 休憩時間と勤務時間の使い分けが信頼に関わる
- 業務目的のスマホ使用は認められる場合が多い
- 介護業界全体では夜勤中のスマホに対して厳しめの傾向がある
- スマホ使用が原因で処分や評価低下につながるリスクがある
- SNS投稿による情報漏洩や炎上の危険がある
- スマホOKな職場には共通する柔軟な文化や環境がある
- スマホ使用時には音や姿勢などマナー面での配慮が求められる
今回は、夜勤中のスマホの使い方について、介護現場での視点から詳しくお伝えしてきました。
スマホを使うこと自体が問題なのではなく、「どう使うか」がとても大切なんですよね。
勤務中と休憩中のメリハリをつけること、音やマナーに配慮すること、そして何よりも周囲との信頼関係を大切にすること。
僕自身も現場でいろいろな場面に立ち会ってきましたが、「ちょっとした気遣い」でスマホ使用を巡るトラブルはかなり減らせると感じています。
それでも、どうしても窮屈に感じるようなら、あなたが悪いわけではありません。
価値観の合わない職場からは、一歩離れる選択肢も持っていていいと思います。


これからも、自分らしく働ける環境を大切にしながら、安心して介護の現場に立っていきましょう。



ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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