【辞めたくない】仕事を辞めずに親の介護を続けるためのコツ5選
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親の介護が始まり、毎日がバタバタ…
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このままだと仕事を辞めるしかない?
でも、辞めたら収入もキャリアも大きな不安ですよね。誰もが介護のために仕事を辞めたくないと思うはずです。
それに、無計画に仕事を辞めてしまうと、後悔するかもしれません。
そこで、今回は、ケアマネジャーとして13年の経験があり延べ5,000人以上の相談支援を行ってきた僕が仕事を辞めずに親の介護を続けるための具体的なコツについて紹介します!
時間を効率的に使う工夫、職場の理解を得る方法、公的な支援の活用法などが分かり、仕事を辞めずに親の介護を前向きに続けることができるようになります。
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ポイントを押さえて、仕事を辞めずにすむ方法を一緒に考えましょう!
親の介護で仕事を辞めないために知るべきこと3つ
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親の介護と仕事の両立は、多くの人が直面する課題ですよね。
とくに、仕事を辞めずに続けたいと考える働き盛りの40~50代の方にとって、適切な知識と準備は不可欠でしょう。
日本の高齢化が進む中で、介護離職は社会的な問題になりつつあります。
仕事と介護のバランスを取るために必要な知識と工夫を理解することが大切です。
まずは、介護離職が増えている背景を把握し、なぜ仕事と介護の両立が困難とされるのかを明確にしましょう。
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解決に向けて準備することが重要ですよ!
①:介護離職が増える背景と現状
介護離職者の数は増加傾向で、総務省の統計データによれば、年間10万人以上が介護を理由に離職していると言われています。(参考:令和4年就業構造基本調査結果 |総務省統計局)
背景には、日本の急速な高齢化と、家族での介護に頼る現状があります。
とくに働き盛りの40代、50代においては親の介護が避けられない課題になるでしょう。
また、介護負担が集中しがちなことも離職の一因です。
多くの場合、特定の家族が介護の大部分を担い、その負担に耐えきれず仕事を辞めるケースが後を絶ちません。
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この問題を乗り越えるために、介護を家族全体で共有し、公的な支援も積極的に活用した方がいいです!
②:仕事と介護の両立が難しい主な理由
なぜ介護と仕事の両立が難しいのでしょうか?
それは、介護が時間的にも精神的にも大きな負担になるためです。
まず、介護には予測できない事態がつきものです。親の体調悪化や急な対応が必要になると、計画していた仕事に支障をきたすことがあります。
また、介護によるストレスが集中すると、仕事のパフォーマンスも低下しがちに。心身ともに余裕を失うと、仕事へのモチベーションが下がることもあるでしょう。
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これらの問題に対処するには、仕事の柔軟な調整や周囲のサポートが不可欠です!
③:早めに準備することの重要性
介護と仕事の両立を成功させるカギは「早めの準備」にあります。
具体的には、以下のような行動が重要です。
- 親の介護に必要な情報を集める
- 介護支援サービスの利用方法を把握する
- 職場での相談体制を整える
準備を早い段階で行うことで、介護が始まった際の負担を軽減できます。親がまだ元気なうちに家族会議を開き、介護方針を話し合っておくのも効果的です。
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事前準備があれば、仕事を続けながらでも介護はスムーズに進められますよ!
仕事を辞めないだけでなく、親の介護負担を軽減して自分の人生を充実させるための考え方をこちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
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仕事を続けながら親の介護をこなす5つの工夫
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仕事と介護を無理なく両立するには、心身の負担を軽減しながら親の介護に対応する必要があります。
ここでは具体的な方法を5つ紹介しますね。
方法①:スケジュール管理の徹底
スケジュール管理は、仕事を続けながら介護をこなすための基本です。
介護は予定通りにいかないことも多いですが、日々のルーティンや重要な予定をあらかじめ明確にしておくと柔軟に対応できます。
たとえば、親の通院日やデイサービスの利用日は事前にカレンダーに入れておき、親の対応と仕事のスケジュールとが重ならないように調整するようにしましょう。
また、デジタルツールを活用するのもおすすめ。
Googleカレンダーやリマインダーアプリを使えば、家族全員で情報を共有でき、誰がどのタイミングで何をするかがひと目でわかります。
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スケジュールをしっかり管理することで、予定のズレが防げてスムーズに介護できるでしょう。
方法②:家族内での分担と協力体制
家族全員で介護に取り組む意識が重要です。
介護の負担が一人に集中すると、心身ともに限界がきてしまいます。そのため、親族や兄弟姉妹と事前に話し合い、分担することが絶対に必要です!
平日は自分が対応し、週末は兄弟が引き受けるなど、役割分担を明確にしておきましょう。
また、家族間のコミュニケーションも大切。定期的に進捗を共有し、意見交換をすることで、お互いの状況を理解しながら協力できます。
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負担を分散させないと、あなたが倒れてしまいます!
僕のところに相談に来たときに、すでに抱え込みすぎてパンク寸前という人もいます。
方法③:テレワークやフレックス制度の活用
柔軟な働き方は介護と仕事の両立を支える大きな味方です。
近年、多くの企業がテレワークやフレックス制度を導入しています。とくにテレワークは、通勤時間を介護に充てられるため大きなメリットです。
また、フレックス制度を利用すれば、朝や夕方の介護時間に柔軟に対応でき、仕事とのバランスが取りやすくなります。
ただし、これらの制度を活用するには、事前に職場と相談し、必要な手続きやルールを確認しておくことが重要です。
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職場よって使える制度やルールが違うので、早いうちから確認しておいた方がいいですよ!
方法④:外部の介護サービスを利用する
すべてを一人で抱え込まないために、外部の介護サービスを積極的に活用しましょう。
介護保険サービスには、訪問介護やデイサービス、ショートステイなど、多くの選択肢があります。
とくにデイサービスは、日中の介護をプロに任せられるため、仕事に集中する時間を確保できます。
また、ショートステイは、緊急時やリフレッシュしたいときに利用すると便利です。
これらのサービスを利用するには、事前に僕らケアマネジャーに相談し、親の状態に合った支援を受けられるようにしておきましょう。
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外部の力を借りることは決して悪いことではありません。うまく活用して自分の時間もつくるようにしましょう。
方法⑤:職場での理解と相談のポイント
職場でのサポートがあるかないかは、両立のしやすさに直結します。
まず、上司や人事部門に早めに事情を説明することが重要です。介護の状況を共有し、働き方の調整について話し合いましょう。
また、企業によっては介護休暇や時短勤務などの制度を設けている場合もあります。
同僚にもある程度事情を伝えておくと、急な休みにも理解を得やすくなります。介護をオープンにすることで、職場全体が協力的になることも期待できますよ。
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一人で悩まず、同僚に話したり、上司に相談したりすることで、自分の気持ちもずっとラクになります。
公的な介護支援制度とサービスの賢い活用法
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公的な介護支援制度は、仕事を辞めずに介護をする上で大きな助けとなります。
サービスを知り、上手に組み合わせることで、親の介護がグッと楽になります。それぞれの具体的な内容を詳しく見ていきましょう。
①:介護保険の基本的な仕組み
介護保険制度は、要介護や要支援認定を受けた人がさまざまな支援を利用できる仕組みです。
サービスを利用するには、まず市町村での認定手続きが必要です。
認定が下りると、訪問介護やデイサービス、福祉用具のレンタルなどのサービスをそれぞれの所得に応じた1~3割の負担で受けられます。
住宅改修によって自宅の環境を整備することもできますよ。
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介護保険サービスを活用することで、親の生活の質を保ちながら、家族も安心して仕事ができる環境を整えられます。
②:訪問介護やデイサービスの活用法
訪問介護やデイサービスは、介護を家族だけで抱え込まないための有効な手段です。
訪問介護では、ヘルパーが自宅に訪れて親の身の回りの世話をしてくれるため、日常の介護負担を軽減できます。
デイサービスでは親が日中の活動や運動に参加でき、心身の健康維持にも役立ちます。入浴もできるので助かりますよ。
親の状態やニーズに合ったサービスを選ぶことがポイントです。
また、予算が許す限り、頻繁に利用することで、家族の自由時間を確保し、仕事に集中する時間が増えます。
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デイサービスでは、親が他の利用者と交流することで社会性を保つ効果も期待できますよ。
③:地域包括支援センターの相談窓口
地域包括支援センターは、介護に関する悩みや疑問を相談できる窓口です。
地域ごとに設置されており、専門の相談員が親の状態に合わせた適切な支援方法を提案してくれます。
地域包括支援センターでは、介護保険の申請手続きや地域の介護サービス情報の提供も行っています。
どのデイサービスが利用しやすいか、介護用ベッドの貸し出し手続きなど、具体的なアドバイスがもらえるでしょう。
無料で利用できるので、困ったときは気軽に相談するのがおすすめです。
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地域包括支援センターは、親の介護をスムーズに進めるための頼れるパートナーですよ。
介護離職がもたらすリスクとその対策
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介護のために仕事を辞めると、思わぬリスクに直面することがあります。
離職による影響を正しく理解し、事前に対策を講じることが重要です。
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リスクを避けるためには、適切な準備が欠かせません。それぞれのリスクと対策を順に見ていきましょう!
①:経済的な影響と将来の不安
介護離職の最大のリスクは、収入の減少と将来の経済的不安です。
とくに40代や50代での離職は、住宅ローンや教育費など、家計に大きな影響を与えます。
また、離職期間が長引くと、再就職後の収入が以前より低くなることも珍しくありません。
さらに、年金受給額にも影響が出る可能性があります。
こうしたリスクを回避するためには、なるべく介護を外部のサービスに頼りながら、仕事を続ける工夫が必要です。
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仕事を辞めずにすむように、介護休暇制度を利用したり、時短勤務など柔軟な働き方を検討しましょう。
②:再就職の難しさ
一度仕事を辞めると、再就職の壁にぶつかる可能性があります。
とくに年齢が高くなると、希望する条件の職場に再就職するのは難しくなることがあります。
介護によるブランク期間が長いほど、採用側から敬遠されるケースも少なくありません。
この問題を防ぐには、仕事を完全に辞める前に、フリーランスやパート勤務など他の働き方も視野に入れておくことが有効でしょう。
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スキルアップや資格取得に努めることで、再就職時の選択肢を広げることもできます!
③:離職を防ぐための具体的な準備
離職を防ぐには、早い段階での準備とサポート体制の整備がカギとなります。
具体的には、次のような準備が役立つでしょう。
- 介護休暇や時短勤務などの制度を事前に確認する
- 地域の介護サービスを利用するための情報収集
- 親の状態が悪化する前に家族間での役割分担を決める
また、経済面の不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーに相談し、長期的な資金計画を立てておくと安心です。
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仕事を辞めたくないなら、事前準備が必須です!
できることから始めましょう。
仕事と介護のバランスを取るためのメンタルケア
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介護と仕事を両立する中で、心の負担を抱えることは避けられません。だからこそ、メンタルケアは欠かせない要素です。
ここでは、心の健康を保つための工夫や相談先について紹介します。
心のケアができてこそ、仕事と介護の両方でベストを尽くせるようになります。ポイント3つを順に見ていきましょう。
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自分を大切にする時間の確保が、親の介護を長く続けるためには絶対必要です!
ポイント①:心の負担に気づくサイン
介護に追われていると、自分のストレスに気づきにくくなります。
以下のようなサインが出たら要注意!
- 些細なことでイライラする
- 眠れない、または眠りが浅い
- 常に疲れていると感じる
- 誰とも話したくない、引きこもりがちになる
こうしたサインに気づいたら、自分に無理をしていないか振り返り、必要なら周囲に助けを求めましょう。
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あなたの心身の健康が最優先です!
ポイント②:カウンセリングや相談先の利用
ストレスを感じたら、一人で抱え込まずに相談することが大切です。
自治体の無料相談窓口や、職場のEAP(従業員支援プログラム)を活用すると、気軽に専門家に話を聞いてもらえます。
また、必要に応じて、メンタルクリニックやカウンセリングを受けることも検討してください。
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話を聞いてもらうだけでも心が軽くなり、問題を客観的に見つめ直すことができるようになるでしょう。
ポイント③:自分の時間を確保する工夫
介護で忙しい日々の中でも、少しでも自分の時間を持つことが重要です。
たとえば、親がデイサービスに行っている間に趣味を楽しんだり、週に1回は友人とランチに出かけるなど、リフレッシュできる時間を確保しましょう。
また、家族で分担して介護をすることで、1人になる時間を作りやすくなります。
仕事を辞めずに長期的に介護を続けるためには、たとえ短い時間でも、心が落ち着く瞬間を意識的に持つことがとても大切です。
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あなたが自分自身を大事にすることが、親を支える力になりますよ。
親の介護負担を軽減して自分の人生を充実させるための考え方をこちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
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【Q&A】よくある質問とその回答
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ここでは、「仕事を辞めずに親の介護を続けるためにはどうしたらいいのか」と悩む場合の、よくある質問とその回答を掲載していきます。
- 親の介護が急に必要になった場合、最初に何をすればいいですか?
-
まずは、親の健康状態を正確に把握し、かかりつけの医師に相談しましょう。同時に、市町村の地域包括支援センターに連絡を入れて、必要な介護サービスや制度を紹介してもらうことが大切です。早めに状況を整理することで、スムーズな対応が可能になります。
- 家族で介護方針が合わないときはどうすればいいですか?
-
介護方針が異なるのは珍しいことではありません。その場合は、冷静に話し合える場を設け、親の意向も尊重した上で決めましょう。また、第三者としてケアマネージャーに同席してもらうと、中立的な意見が得られ、合意形成しやすくなります。
- 仕事が忙しく、親と向き合う時間が取れません。どうしたらよいですか?
-
限られた時間でも、親との会話の質を大切にすることが重要です。仕事から帰宅した際や週末に短い時間でも顔を合わせて話をすることで、お互いの気持ちが通じ合いやすくなります。また、オンライン通話なども有効な手段です。
- 介護をしていると、自分の生活が犠牲になっていると感じます。
-
自分の時間を犠牲にし続けると、心身のバランスを崩してしまいます。適切に介護サービスを利用し、家族にも協力を求めることで負担を軽減しましょう。また、趣味や友人との時間を確保し、リフレッシュすることも長期的な両立のためには欠かせません。
- 親の介護に兄弟が非協力的です。どう対処すればいいですか?
-
兄弟間で負担の不公平感が生じるとストレスの原因になります。そのため、感情的にならず冷静に現状を共有し、どのような形で協力できるかを話し合いましょう。もし話が進まない場合は、第三者の介入も検討することが効果的です。
- 介護中のストレスを軽減するための具体的な方法はありますか?
-
介護によるストレスを溜め込まないためには、自分の気持ちを定期的にリセットすることが大切です。好きな音楽を聴いたり、短時間の散歩を取り入れることで気分転換ができます。また、信頼できる友人や専門家に話を聞いてもらうのも良い方法です。
まとめ 仕事と親の介護を両立する方法
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今回は、親の介護をしながら仕事を辞めない方法についてお届けしました!
この記事の大事なポイントをまとめます。
- 介護離職を防ぐためには、事前の準備と家族や職場、介護サービスの協力を得ることが大切
- 仕事と介護の両立には、スケジュール管理や家族内での分担、職場での柔軟な制度活用が効果的
- 公的な介護保険や地域包括支援センターを活用することで、経済的負担や介護の実務負担を軽減できること
- 介護離職がもたらす経済的なリスクや再就職の難しさを理解し、仕事を辞めないための対策を講じましょう
- 心の健康を保つためには、ストレスに気づき、定期的なリフレッシュや専門家への相談を積極的に活用しましょう
仕事と介護との両立が難しい理由や事前準備の重要性から、スケジュール管理や介護サービスの利用法、職場での相談まで詳しく解説しました。
また、介護離職がもたらす経済的な影響や再就職の難しさについても触れ、その対策を紹介しています。
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親の介護で悩んでいたけど、働きながらできる工夫があると知って安心できたわ。
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一歩ずつで大丈夫なので、ぜひ紹介した方法を試して自分に合うものを見つけてくださいね。
親の介護負担を軽減して自分の人生を充実させるための考え方をこちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
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