【必見】介護職で自分のせいで死んだと悩むあなたへ届けたい言葉

こんなお悩みはありませんか?
介護中に利用者さんが亡くなってしまった。
そのとき「自分のせいかもしれない」と、心が張り裂けそうになるほどの後悔と自責の念にかられた経験がある…。
たとえ誰かに責められたわけじゃなくても、「あのとき違う行動をしていれば」「もっと早く気づいていれば」と思い詰めてしまう。
それって、あなただけじゃないんです。
僕自身、介護施設で夜勤中に3人の利用者さんを見送った経験があります。
自分ではやれることを精一杯やったつもりでも、「本当にこれでよかったのかな」と自問自答する日々でした。
この記事では、「自分のせいで利用者さんが死んだかもしれない」と感じているあなたへ
なぜそう感じてしまうのか、対応として何をすべきか、どこまでが責任なのか、心が壊れる前に守る方法などについて、ゆっくり、やさしくお話ししていきます。

今のあなたの心が、ほんの少しでも軽くなるように。そんな想いを込めて、書きました。
- 自分のせいだと感じてしまう心理的な背景とその正体
- 介護中に利用者が亡くなったときの正しい行動と手順
- 介護職として背負うべき責任の範囲と現実的な限界
- 自責の念に押しつぶされないための心の守り方と考え方
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介護職が「自分のせいで死んだ」と感じてしまう理由とは?


介護中に「自分のせいで利用者さんが亡くなったのかもしれない」と感じてしまうことは、決して珍しいことではありません。



それでは、順番に解説していきますね。
① 夜勤中に起こる急変のプレッシャー
介護の夜勤は、たった一人で複数の利用者さんを見なければならない場面も多いですよね。
その中で急変が起きたら、瞬時に判断を迫られるわけです。
「いつもと違うけど大丈夫かな?」と思いながらも、他の利用者さんのケアも同時進行で進めないといけない…。
そして、結果的に亡くなってしまったとき、「もっと早く気づいていれば」と自分を責めてしまう。
これは、本当に現場に立っている人しか分からないプレッシャーなんですよね。
僕自身も、老健での夜勤中に3人の利用者さんを見送ったことがあります。



2人は看取り対象、もう1人は経管栄養の方で急変でしたが、いずれも「何が正解だったのか」と自問する夜を何度も過ごしました。
② 誰も責めていなくても“自責”してしまう心理
たとえ家族や施設の誰かから責められていなくても、自分自身の中で「もっとできたことがあったんじゃないか」と思ってしまうことってありますよね。
とくに介護職は、誰かの命を預かる仕事ですから、その責任の重さをひしひしと感じている人が多いです。
「私の判断ミスだったかも」「あの時違う対応をしていれば」
その“もしも”を考え始めると、どんどん自責のスパイラルにハマってしまうこともあります。



でもそれは真剣に仕事と向き合っている証拠なんです。
③ 責任感の強さが裏目に出るケース
真面目で責任感が強い人ほど、自分を責めやすい傾向があります。
実際、上司や同僚から「あなたのせいじゃないよ」と言われても、「でも…」と引きずってしまう。
この気持ち、すごくよく分かります。
けれども、介護というのは一人で抱えるものではなく、チームで支える仕事。



それでも自分だけが背負ってしまう…。この“真面目すぎる優しさ”が、あなたを苦しめているのかもしれません。
④ 他人に相談できない“閉ざされた苦しみ”
こういった悩みって、誰にも打ち明けづらいですよね。
同僚にも話しにくいし、家族にも事情をすべて説明できない。
そうすると、どんどん心が内向きになって、「自分が悪い」「自分のせいだ」と思い詰めてしまうんです。
特に深夜勤務後なんて、ただでさえ心身が消耗しているのに、思考もマイナスに傾きやすい。
だからこそ、「気軽に相談できる場」がないと、心がぽきっと折れてしまうんですよね。
ここまで読んで、「あ、これ自分かもしれない」と思った方もいるかもしれません。



安心してください。あなたは、決して一人じゃないです。
利用者が亡くなった時の正しい対応フロー5ステップ


利用者さんが亡くなったとき、現場でどう動けばよいか分からず、パニックになってしまうこともあるかもしれません。



1つずつ、丁寧に説明していきますね。
① まずは命の確認と記録
まず最優先すべきは、「本当に亡くなっているのか」を確認することです。
バイタル(脈・呼吸・体温)を確認し、反応がなければ看護師・医師に連絡して、死亡確認を依頼します。
この段階では「亡くなった」と勝手に判断してはいけません。
介護職員が死亡を決定する権限はありませんので、冷静に対応する必要があります。
時間や状況を正確に記録しておくことも重要です。のちの説明や報告に必要になるため、忘れずにメモを残しておきましょう。



僕自身も、定期巡視で呼吸が止まっていた利用者さんを発見したとき、まずは深呼吸して落ち着き、看護師に即連絡しました。
② 看護師・管理者・医師への連絡
バイタルを確認したあと、次にすべきは「責任者への連絡」です。
夜勤中で看護師が常駐していない場合は、オンコール体制を確認して、速やかにコールします。
また、施設の管理者や責任者にも報告を行いましょう。特に初動対応が求められる場面では、迷わず「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」を徹底してください。
感情が高ぶっていたとしても、現場にいる職員が「冷静であること」が全体の安全にもつながります。



逆に、連絡を怠ったことが後で責任問題になるケースもあるので、ここはしっかり対応しておく必要があります。
③ ご家族への報告と謝罪
利用者さんが亡くなった場合は、施設の方針に沿ってご家族への連絡も必要です。
現場の介護職員が直接連絡することは少ないと思いますが、そういった場合の注意点についてお伝えしますね。
まず重要なのは、「謝罪=自分の責任だと認めること」ではないということ。あくまでも状況を伝える表現が大切です。
そして、感情的になっているご家族には、丁寧に、落ち着いて接することを心がけましょう。



もちろんこの対応は、一人で背負い込まずに、管理者や看護師と連携して行うのが基本です。
④ 施設内での記録・報告・再発防止検討
亡くなったあとの対応として重要なのが、「記録と報告」です。
- 何時にどんな変化があったのか
- どんな介助をしたか
- 誰に連絡したか
このような情報は、のちのトラブルを防ぐためにも明確に残しておく必要があります。
また、施設によっては死亡事例に対しての「カンファレンス」や「再発防止会議」を行うこともあります。
これは責任追及の場ではなく、再発を防ぐための前向きな取り組みです。



過度に萎縮せず、「学び」として捉えることが、あなた自身を守ることにもつながります。
⑤ 自分の心と向き合う時間を取る
最後に忘れてほしくないのが、「あなた自身のケア」です。
命を預かる仕事をしていると、亡くなることはどうしても避けられません。
でも、たとえ「しょうがない」と周囲が言ってくれても、自分の中で整理がつかないこともあるはずです。
だからこそ、勤務が終わったらしっかりと休み、自分の気持ちと向き合う時間を持ってください。
誰かに話す、紙に書き出してみる、カウンセリングに頼るなど方法はいろいろあります。



今の職場に居ることがつらくなって「もう限界かも」と思ったときは、環境を変えるという選択肢だってアリなんです。
介護職が限界を感じた時の職場の見直しについてはこちらの記事で詳しく解説しています。


利用者の死が本当に“自分のせい”なのか?と感じているあなたへ


「自分がもっと注意していれば…」「あの判断が間違っていたのかも」そうやって、自分を責めてしまっていませんか?
でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください。



今のあなたの心が、少しでも軽くなるように。
① 自責の念が生まれるのは“真面目に向き合ってきた証”
まず、あなたが「自分のせいかもしれない」と思うのは、それだけ利用者さんに真剣に向き合ってきた証拠です。
本当に無責任な人なら、そんなふうに自問したり、自分を責めたりしません。
だからまず、その気持ちを「悪いこと」ではなく、「大切に思っていたからこそ」と受け止めてあげてほしいんです。
僕もこれまでに、多くの利用者さんを見送ってきました。現場で直接関わった方もいれば、ケアマネとして看取りケースで関わった方もいて、さまざまです。



ケースによっては「何かもっとできたんじゃないか」と自分を責めそうになる時もありましたが、それは“誰かの命に本気だった証”でもあると今では思っています。
② 介護職の役割と限界を知っておくこと
介護職には、医療的な判断や死亡診断などの権限はありません。
僕たちの仕事は、医師や看護師と連携しながら、できる範囲で最善のケアをすることです。
急変時に何が最善だったかなんて、後からでなければ分からないことも多いですし、完璧な対応なんて、現場ではなかなかできません。
「あのときこうすればよかった」と思うことはあるかもしれません。



でも、それは、そのときの情報と環境の中で、最善を尽くした自分を責める理由にはなりません。
③ 責任の全てを一人で背負う必要はない
施設で何かが起きたとき、それは決して一人の職員だけの問題ではありません。
複数人で連携してケアしている以上、責任の所在もチームや組織にあるべきです。
体制や人員、マニュアルが整っていなかった、という背景がある場合だってあります。
「どうして一人でそんなに抱え込んでるの?」と、もし目の前にいる同僚が言ってきたら、あなたは何と答えるでしょうか。



あなたにも、誰かに頼ったり相談したりする権利があるんです。
④ 死は必ず訪れるという現実を受け止める
介護の現場で働いていると、誰かの死に向き合わなければならない場面は避けて通れません。
特に看取り期に入っていた方なら、それは“自然な旅立ち”であった可能性もあります。
「あなたのせいで亡くなった」と断言できるようなことは、実はほとんどありません。
人は誰しも、いつかは亡くなります。それがたまたま、自分の勤務中だっただけかもしれません。
それでもなお心が痛むのは、あなたが真剣に、優しく、誰かと向き合ってきたからです。



それは、介護職として誇るべき姿勢なのだと、僕は思います。
自責でつぶれないための心の保ち方4選


「自分のせいで…」という思いがどんどん膨らんでしまうと、心が壊れてしまうこともあります。
でも、そこまで追い詰められる前に、あなたの心を守るための方法を、いくつかご紹介させてください。



どれか一つでも、「やってみようかな」と思えるものがあればうれしいです。
① 認知の歪みを修正する
「全部自分のせいだ」と思ってしまう時、それは「認知の歪み」が起きている可能性があります。
心理学では、過剰に物事をネガティブに解釈してしまう傾向のことを「認知のゆがみ」と呼びます。
たとえば、たった一つの失敗を「自分は何をやってもダメ」と決めつけてしまう…それってすごく苦しいですよね。
でもそれ、本当に全部あなたの責任ですか?



一度紙に書き出してみて、「これって本当にそうかな?」と自分に問い直してみると、少し見え方が変わってくることもありますよ。
② 誰かに話す勇気を持つ
「話したってどうせ理解されない」と思って、心の中に抱え込んでしまう人も多いです。
でも、人に話すことで、感情って驚くほど整理されることがあります。
同じ現場の仲間、昔の同僚、家族、あるいはSNSのフォロワーでもいいんです。
「あの時つらかった」「こんなことがあった」と吐き出すだけで、自分の中の“詰まり”が少し解けていく感覚を味わえるかもしれません。



無理に解決しなくてもいい。ただ話してみるだけで、少し楽になることもあるんです。
③ カウンセリングや心療内科を利用する
精神的に限界が近づいてきたとき、プロに頼るのはとても有効な手段です。
「病院に行くのは負け」「甘え」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
むしろ、自分を守るための行動力として、誇っていいことです。
心療内科、メンタルクリニック、または地域の無料カウンセリングなど、選択肢はたくさんあります。



つらさが大きくなる前に、専門家の力を借りてください。
④ 心が限界になる前に「環境を変える」という選択肢も
もし今の職場が、「何かあったら全部個人の責任」みたいな雰囲気だったとしたら。
それは、あなたが悪いんじゃなくて、職場の文化や体制に問題があるのかもしれません。
真面目な人ほど、「逃げちゃいけない」と思って踏ん張ってしまいがちですが、環境を変えることは逃げではありません。



むしろ、自分の心と命を守るための「選択」なんですよね。
僕自身も職場を変えてきたことで、今は自分に合った環境や働き方に出会えたと思っています。
もし今の職場にいることが「もう限界かも」と感じたら、こちらの記事も読んでみてくださいね。


よくある質問と答え(Q&A)


介護中の死亡事例に直面したあと、多くの方が同じような不安や疑問を抱えます。
ここでは、実際によくある質問をピックアップし、わかりやすく答えていきます。
① 訴えられる可能性はあるの?
介護中の死亡に関して、法的責任を問われるケースは基本的には稀です。
ただし、施設全体の対応や記録、報告体制に不備があった場合などには、責任問題に発展する可能性もゼロではありません。
重要なのは、「個人で抱え込まず、チームで対応し、すべてを記録に残すこと」です。
「怖いから」と萎縮するのではなく、日々の介護記録や連携を丁寧に行うことが、自分を守る第一歩になります。



とにかく、経過や状況の記録と報連相がとても重要です。
② 精神的に限界だけど辞めてもいい?
辞めてもいいです。むしろ、あなたの命と心の方がずっと大切です。
「辞めたら逃げたことになる」と思うかもしれませんが、そんなことありません。
働く場所は一つではないし、介護職として続けるにしても、環境を変えることは立派な「前向きな選択」です。



今のあなたが「もう無理だな」と感じているなら、いったん立ち止まってみることも大事です。
③ 転職面接で事故のことは話すべき?
ケースバイケースですが、必ずしも話す必要はありません。
もし聞かれた場合でも、「当時はこういう経験があったが、それを通じてこう学んだ」とポジティブに言い換えることができます。
面接は「過去の失敗を責める場」ではなく、「その経験から何を得たか」を見られる場です。



過去のつらい出来事を糧として語れるようになったとき、あなたの強みになるはずです。
④ もしまた同じことが起きたらどうすればいい?
同じような状況が再び訪れる可能性は、正直ゼロではありません。
だからこそ、今のうちから「起きたらどうするか?」をシミュレーションしておくことが大切です。
- 定期巡視の時間と記録をしっかり残す
- 異変に気づいたら迷わず報告
- オンコール
- 利用者の状態をよく観察し、「あれ?」と感じたらすぐ対応



それでも防げないこともある。そんな時のために、「やるべきことはやった」と自分に言える準備を、日々の中でしておくと安心でしょう。
介護職で「自分のせいで死んだ」と感じたときに知っておくべきこと


この記事のポイントをまとめます。
- 夜勤中の急変は一人で抱えるには過酷なプレッシャーがある
- 自責の念は真面目に仕事と向き合ってきた証である
- 他人に責められていなくても自分を責めてしまう心理がある
- 責任感の強さが自分を苦しめる要因になることがある
- チームでの連携や施設の体制にも責任の一端がある
- 死亡確認や判断は介護職の権限外であるため冷静に対応するべき
- 記録・報告・連絡を徹底することが自分を守る手段となる
- 心が限界を迎える前に専門家や周囲に頼るべきである
- 精神的な負担が大きいと感じたら職場環境の見直しも選択肢になる
- 介護職としての役割に誇りを持ちつつ、自分自身も大切にすることが必要
介護の現場で起こる「死」という出来事は、何度経験しても慣れることはありません。
特に、「自分のせいかもしれない」と感じてしまった時の苦しさは、他の誰にも簡単には分からないものです。
でも、この記事でお伝えしたように
- あなた一人だけが責任を抱え込む必要はないこと
- 感情と向き合い、心を守る方法があること
- 必要なら、環境を変えることも選択肢として持っていいこと
これらを知っておいてもらえるだけで、少し心が軽くなるのではないでしょうか。
そして最後にもう一つだけ。
今の職場が「誰も守ってくれない」「自分ばかりが責められる」と感じるような場所なら、それは、あなたが悪いのではなく、職場があなたに合っていないだけかもしれません。
命を守る仕事をしているあなた自身の命が、まず何よりも大切です。転職という選択肢も、決して逃げではありません。
もっと安心して働ける場所、あなたの味方になってくれる職場が、きっとあります。限界を感じたときの環境の見直しについてはこちらの記事で詳しく解説しています。





ゆっくりでいいんです。少しずつ、自分のペースで進んでいきましょう。あなたの毎日が、少しでも穏やかで、心の安らぐものでありますように。
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