12月26日にスーパーへ行けばクリスマスケーキは半額で買えるのか？売れ残り激安ゲットの可能性と現実

クリスマスが終わった翌日、ふと甘いものが食べたくなり、もしかして今なら豪華なホールケーキが投げ売りされているのではないかと考えたことはありませんか。

かつてはクリスマスの翌日といえば、大量の売れ残りケーキが半額シールを貼られて山積みになっているのが風物詩でした。しかし、時代の変化とともにその常識は少しずつ変わりつつあります。

この記事では、12月26日にスーパーマーケットで安売りケーキに出会える確率は実際どの程度なのか、近年の傾向を交えて解説します。

12月26日のスーパーに「半額ケーキ」は残っているのか

かつてのように26日の朝に行けば昨日の残骸が宝の山のように積まれているという光景は、残念ながら近年では非常に珍しくなっています。

その最大の理由は、食品ロスに対する社会的な意識の変化です。企業側も売れ残りを廃棄することによるコストとブランドイメージの低下を嫌うため、以前ほど過剰な仕入れを行わなくなりました。

特に大手スーパーやコンビニエンスストアでは、ここ数年で完全予約制への移行が急速に進んでいます。

店頭販売分は当日売り切れる量しか用意しないため、クリスマスの日付が変わる頃には棚が空っぽになっていることがほとんどです。

需要予測の精度もAIの導入などで向上しており、以前のような見込み違いによる大量入荷は減っています。

また、値下げのタイミング自体も早まっています。もし店頭在庫が残っていたとしても、消費期限の関係から25日の夕方から夜にかけて段階的に割引シールが貼られます。

それでも26日にワンチャンスある店舗の特徴

絶望的な状況をお伝えしましたが、可能性がゼロというわけではありません。

狙い目は在庫管理が比較的緩やかな地域密着型のローカルスーパーです。大手チェーンのように本部からの厳しい通達で廃棄を徹底しているところとは異なり、店長判断で柔軟に売り切ろうとする店舗では、26日の午前中までひっそりと割引販売を続けていることがあります。

また、狙うべきは華やかなホールケーキだけではありません。クリスマスパッケージに入ったロールケーキや、2個入りのショートケーキ、あるいはシュークリームの詰め合わせセットなどは、消費期限に少し余裕があるため26日以降も店頭に並ぶことがあります。

これらはクリスマス特設コーナーが撤去された後、通常のデザート売り場や、レジ近くの見切り品ワゴンに移動されていることが多いです。

特設売り場がすでにお正月用の鏡餅や蒲鉾に変わっている場合でも、諦めずに通常の冷蔵スイーツコーナーの端や、下段をチェックしてみてください。

ケーキが見つからない場合の代替案と気持ちの切り替え

もしスーパーを何軒回っても半額ケーキが見つからなかったとしても、落ち込む必要はありません。

スーパーの売り場はすでに年末年始モードに切り替わっており、家族が集まる時期に向けた大容量のスイーツや、お正月向けの華やかなデザートが新しく並び始めています。これらは鮮度も良く、売れ残りを探すよりも気持ちよく購入できるかもしれません。

また、最近のコンビニスイーツやスーパーのプライベートブランドのデザートは、専門店に引けを取らないクオリティです。

安くなっているか分からないホールケーキを探し回る時間と労力を、確実に美味しい定価のプレミアムロールケーキやプリンに投資するのも賢い選択です。数百円で確実な幸せが手に入ります。

さらに視点を変えると、製菓材料コーナーではスポンジケーキの台や、ホイップクリーム、デコレーション用の飾りが在庫処分で安くなっていることがあります。

まとめ：12月26日にスーパーで半額ケーキを狙うのは難しくなっている

12月26日にスーパーで半額のクリスマスケーキに出会える確率は、食品ロス削減の流れとともに年々低くなっています。

25日の夜に勝負が決していることが多く、過度な期待は禁物です。それでも探すのであれば、大手チェーン店ではなく地域密着型のスーパーや、見切り品コーナーを重点的にチェックしてください。

もし見つからなかったとしても、それは世の中の無駄が減ったという良い兆候でもあります。

無理に売れ残りを探し回って疲れるよりも、年末年始向けに入荷したばかりの新鮮なスイーツや、普段より少し良いお菓子を買って、温かいコーヒーと一緒に楽しむのが精神衛生上も最も良い選択かもしれません。