介護職辞めてよかったって本当?辞めて後悔しないポイントを解説
介護の仕事を辞めようか悩んでいるんだけど、「介護職を辞めてよかった」って本当に思えるのかな…。誰か教えてくれないかな?
このような悩みを持つ方へ。このような悩みを持つ方へ。介護業界に20年従事していて、辞めて多業種に就いた友人や元部下がいる僕が分かりやすく伝えますね。
この記事を読めば、「介護職を辞めてよかったのか。辞めた人はどう思っているのか?」の実際に思うことが知れ、「自分が後悔しないためにどう考えるべきか」が分かります。
介護職を辞めてよかったと思うかどうかは人それぞれ。
介護職を辞めてよかったかどうかは、あなたの仕事へ求めるものや、価値観によるところが大きいですよ!
「介護職を辞めてよかった」と多くの人が感じる理由3つ
介護職を辞めるかどうか悩む際、辞めた後にどのような変化があるかは非常に重要なポイントです。
こでは、介護職を辞めた後に「よかった」と感じる理由を、僕の友人等の意見に厚生労働省やその他の信頼性のあるデータを反映させて3つ解説します。早速みていきましょう。
(参考:令和2年度 介護労働実態調査結果について、令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況)
理由①:ストレスが軽減される
介護職を辞めることで、今抱えているストレスが軽減されるでしょう。
介護職におけるストレスの主な原因は、人間関係や労働環境にあります。
「令和2年度 介護労働実態調査」では、介護職員の14.9%が人間関係、8.9%が労働条件を理由に退職しており、転職後にストレスが軽減されたと感じるケースが多いと言えるでしょう。
一緒に働きたくない人や、気に入らない同僚がいる。サービス残業が多かったり、休憩もろくに取れない等のストレスは、介護の現場に多く、僕も感じたことがあります。介護職を辞めればこういったストレスは間違いなく減りますね。
理由②:プライベートの時間が増える
介護職を辞めると、規則的な勤務体制に移行でき、プライベートの時間が増えることが期待されます。
「介護労働実態調査」によると、介護職員の40%が夜勤、30%が休日出勤を行っており、不規則な勤務時間が家庭生活やプライベートに大きな影響を与えていると言えるでしょう。転職することで、定時勤務や週末の休みが確保でき、生活リズムが安定することが期待されます。
友人は辞めた後に「週末や夜の時間を確保でき、家族との時間が充実した」と言っていました。特に、子どもとの時間が増えたことで、育児に協力できると喜んでいましたよ。
理由③:経済的な安定が期待できる
介護職を辞めて他の業界に転職することで、収入が増加し、経済的な安定を得られる可能性があります。
「賃金構造基本統計調査(令和2年)」によると、介護職の平均給与は全産業の平均を下回っており、他業種に転職することで収入の向上が見込まれます。
介護職の平均月収が約23万円に対し、全産業の平均は約30万円と差が大きいですね。
元部下が自動車関係へ転職しましたが、「収入が増えたことで、家計に余裕が生まれ、貯金もできるようになった」と言ってました。
介護職を辞めようか続けるか迷う人の心理とは?
介護職として働き続けるか、それとも辞めて他の業種に転職するか。この迷いは多くの介護職員が抱える悩みの一つです。
介護の仕事にやりがいや責任感を感じながらも、他のキャリアに挑戦することで生活がどう変わるかに期待を持つこともあるでしょう。
このセクションでは、辞めるか続けるか迷う心理に焦点を当て、その背景にある本音や葛藤をひも解いていきますね。
心理①:介護職にやりがいはあるけど、将来が不安
介護職にやりがいを感じているものの、将来の安定に対する不安が続けるか辞めるかを迷わせる大きな要因です。
介護職は利用者との深い関わりや感謝の言葉を受け取れるため、大きなやりがいを感じる職業です。しかし、その一方で、賃金の低さや待遇の悪さから将来的に不安を抱くことも多いですよね。
特に、結婚や子育てを見据えた生活を考えると、将来の安定が気になるところ。
僕も悩んだことがありますが、実際に、子どもができたことで「このままでは将来の経済的負担に耐えられないのではないか」と感じ、転職を考える人は少なくありません。
心理②:転職すれば収入は上がるけど、コミュニケーションの喜びが減るかも
他業種に転職すれば収入は上がる可能性が高いですが、介護職特有の人とのコミュニケーションによるやりがいが減ってしまうことを懸念する人もいます。
介護職では、利用者やその家族とのコミュニケーションが日々の仕事の中心にあります。人との交流を通じて得られる充実感は、他の業種では感じにくいものです。
転職することで、その大切な側面が失われることを恐れる人も多いです。
自動車関係の工場勤務へ転職した元部下は、「収入は確かに増えたけど、機械ばかり相手にして人と喋ることも少なく退屈」と後悔も感じているようでした。
心理③:他業種へ転職すれば生活は安定するが、自分らしさを見失う恐れも
他業種へ転職すれば生活の安定感は増しますが、介護職として培った「自分らしさ」を失う可能性があると感じる人もいます。
介護職は人を助けることが中心にある職業のため、自分の存在意義を強く感じられる場面が多く、やりがいや成長を実感しやすいです。
他業種に転職すると、こうした自分の価値を見失うことになるのではないかと不安になる人もいるでしょう。
僕は、「自分が自分らしくいきいきと働ける」職業で仕事をすることが重要だと思っています。人の人生に関われ、感謝してもらうこともできる介護業界の仕事が僕は好きです。
介護職を辞めてよかった?転職のメリットとデメリット
転職を考える理由として、収入の向上は多くの人が最優先に挙げるポイントでしょう。
しかし、収入が増えれば必ずしも幸せになれるわけではありません。
転職後のメリットだけでなく、デメリットも知っておくことで、より現実的な判断ができるようになります。
ここでは、転職のメリットとデメリットについて解説しますね。
介護職を辞めて転職するメリット
介護職を辞めて転職するメリットは次の3つが考えられます。
- 収入が増え、経済的な余裕が生まれる
- ワークライフバランスが改善する
- 新しいスキルやキャリアの成長を得られる
メリット①:収入が増え、経済的な余裕が生まれる
転職によって、収入が増えたことで経済的な余裕が生まれるのは、最大のメリットの一つです。
介護職は他の業種と比べて賃金が低いことが多く、転職によって高い給料を得られる可能性があります。特にスキルが評価されやすい業界に転職すれば、即座に収入が増えることが期待できるでしょう。
「収入が上がったことで、住宅ローンや子どもの教育費を計画的に積み立てられるようになった」といったように経済的安定が得られることは、心の余裕にもつながりますね。
メリット②:ワークライフバランスが改善する
転職により、プライベートの時間を確保しやすくなり、ワークライフバランスが大幅に改善されるケースがあります。
介護職はシフト制で夜勤が多いですが、他の業種では定時での勤務や固定の週末休みが一般的です。その結果、家族や趣味の時間を取りやすくなるでしょう。
他業種に転職した友人も「転職後は週末に必ず休めるようになり、家族と過ごす時間が増えた」「残業が減ったことで、趣味や自己啓発の時間が取れるようになった」と言っています。
メリット③:新しいスキルやキャリアの成長を得られる
転職によって、新しいスキルを学び、キャリアアップの機会が広がるというメリットもあります。
介護職は特定の技術や経験に限定されることが多いですが、他業種に転職することで、幅広いスキルを身につけることができます。
成長のスピードが早くなる環境で働くことにより、自分自身のキャリアに対する視野が広がることもありますね。
もちろん、介護の仕事で得たコミュニケーションスキルやチームで連携する姿勢等も転職後に活かすことができるでしょう。
介護職を辞めて転職するデメリット
一方、介護職を辞めて転職することで次のようなデメリットがあることも覚えておく必要があります。
- ストレスの原因が変わるだけで消えないこともある
- 新しい職場でも人間関係の悩みは存在する
デメリット①:ストレスの原因が変わるだけで消えないこともある
転職によって、仕事内容や環境は変わるものの、結局ストレスの原因が違う形で現れることもあります。
介護職特有のストレスから解放される一方、他業種でも新しいプレッシャーや人間関係の問題が発生する可能性があります。
特に未経験の業種に転職した場合、最初は慣れない業務に追われることがストレスとなることもあるでしょう。
営業職の友人は「ノルマがプレッシャー」と言い、教師の友人は「生徒や親にとても気を遣う」と言うし、他業種にはまた違ったストレスに感じることも当然ありますよね。
デメリット②:新しい職場でも人間関係の悩みは存在する
新しい職場でも、やはり人間関係に悩む可能性があります。
介護職での人間関係が原因で転職した場合でも、転職先で同じような問題が発生することは少なくありません。新しい環境では、新たな人間関係の構築が必要ですからね。
「転職後、新しい上司や同僚とうまくいかない」というように、どの職場にも、人間関係に関する問題はありがちですよね。
介護職を辞める前に考えておきたい3つのポイント
介護職を辞めて転職することを考えているなら、勢いで決断するのは避けたいものです。
転職にはメリットもありますが、必ずしもすべてが思い通りに進むわけではありません。
そこで、介護職を辞める前にしっかり考えておくべき3つの重要なポイントをお伝えしますね。
ポイント①:転職先の業界と職種は慎重に選ぶべき
転職先の業界や職種は、自分のスキルや性格に合ったものを慎重に選ぶことが必要です。
介護職を辞める理由が収入や人間関係であったとしても、転職先が自分に合わない職場では、同じような悩みに直面する可能性があるでしょう。
自分の性格や長所、スキルを活かせる職場を見つけることが、転職成功のカギです。
仕事に対するやりがいや達成感にとても影響するため、転職前に自己分析やリサーチをしっかり行い、自分に合った業界・職種を選ようにしましょう!
ポイント②:介護職に戻る可能性も視野に入れておく
介護職を辞めた後も、再び介護の仕事に戻る可能性を考えておくことが大切です。
転職先での仕事が思ったように合わなかった場合や、介護職特有のやりがいを再び感じたいと思うこともあるでしょう。そのため、完全に介護業界を断ち切るのではなく、戻る道を残しておくことも検討すべきです。
僕の20年の介護業界での経験の中で、介護職を辞めたけどまた戻ってきたという人は何人もいました。自分に合わなかったら戻る選択肢は全然ありですよ!
ポイント③:転職することで得たいものを明確にする
転職によって具体的に何を得たいのかを明確にしておくことが、成功する転職のヒケツです。
収入アップや人間関係の改善を求めて転職する人は多いですが、それ以外にも自分の働く意義やライフスタイルに合った職場環境を求めることが重要です。
曖昧な目的で転職を決めると、後で後悔することがありますよ。
自分がどのような生活を送りたいのか、価値観で重要視していることは何かということを明確にすることで、転職後の生活がより充実したものになるでしょう。
【FAQ】よくある質問とその回答
まとめ:介護職辞めてよかったって本当?辞めて後悔しないポイントを解説
この記事の大事なポイントをまとめます。
- 介護職を辞めることで得られる具体的な理由として、ストレスの軽減やプライベートの時間増加、収入の安定といった変化が挙げられること
- 辞めるかどうか迷う心理には、介護職へのやりがいや将来の不安が絡んでおり、人とのコミュニケーションの喜びが減る懸念もあること
- 転職後の生活の質は、予想外の変化を伴うことがあり、人間関係がシンプルになる一方で、孤独感を感じることもあること
- 転職のメリットは収入やワークライフバランスの向上ですが、ストレスの原因が変わるだけの可能性やキャリアの不安定さというデメリットもあること
- 介護職を辞める前に転職先を慎重に選び、介護職に戻る可能性も考慮し、転職で得たいものを明確にすることが大切
あなたが介護職を辞めて、新しい仕事で得たいもの、満たしたい感情はなんですか?
介護職を辞めることが必ずしも自分にとって一番良い結果になるわけじゃないんだね。
お金や職場環境への不満だけで辞めるかを決めるのではなく、「自分の価値観において仕事に何を求めるか」を明確にすることが大切ですね。
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