認知症の人との会話が支離滅裂で疲れたら必見!解決法とストレス軽減法を教えます
認知症の人とうまく話ができなくて疲れちゃうの。どうしたらいいのかなぁ?
この記事では、介護業界で20年従事し日々認知症の方やその家族と向き合い続けている僕が、認知症の方との会話でよくある困りごとの原因と解決策をわかりやすく解説します。
ストレス解消にも役立つ内容になっていますよ!
認知症の特性や会話が難しくなる原因を知り、具体的な対応方法を学べます。そして、相手とのコミュニケーションがスムーズになり心の距離を縮められるでしょう。
こんな悩みを抱えたことはありませんか?
- 「認知症の人が何を言っているのか支離滅裂でわからない」
- 「認知症の人と話が噛み合わず、どう対応すればいいのか困ってしまう」
- 「認知症の人と話していると疲れてしまう、ストレスを感じる」
この悩みを放置してしまうと、会話の難しさから心の距離が広がり、相手との関係がぎくしゃくすることもあるかもしれません。
さらに、家族や介護者自身がストレスを溜め込み、心身ともに疲れてしまう可能性もあります。
認知症の方との会話が難しいのは、あなたのせいではありません!
正しい知識と工夫で、より良いコミュニケーションを築くことができます。
僕のところに相談に来る多くの方は認知症の方との会話に疲れています。精神的に追い詰められて悲しい結果になってしまうことも…。
家族や介護者のストレスを軽減する工夫はとても大切です!
認知症の方との会話でよくある困りごと
認知症の方との会話で、「何を言っているのかわからない」「話が噛み合わない」と感じることってきっとよくありますよね。
これは認知症の進行によるものですが、家族にとってはストレスや戸惑いの原因となることもとても多いです。
この記事では、認知症の方との会話で起こりがちな問題を分かりやすく解説し、その背景や解決の糸口を提案していきます。
困りごと①:支離滅裂な会話の原因は、記憶の断片化にある
認知症の方の会話が支離滅裂になるのは、記憶が断片化して途切れがちとなり、話の内容がうまくつながらないためです。
認知症になると、短期記憶を保持する力が弱くなり、直前に話していた内容や状況を忘れてしまうことが頻繁に起こります。そのため、会話の途中で話が飛び、意味が通じなくなることがあります。
たとえば、テレビで話題になった出来事について話していたのに、突然全く関係のない話を始めたり、「その話は何のこと?」と聞き返すようなことがあるでしょう。
記憶がうまくつながらないので、話が飛んだり、まとまらなくなったりしちゃうんですよね。
困りごと②:会話が噛み合わないのは、質問を理解できないから
認知症の方との会話が噛み合わないのは、質問や話の内容を正確に理解できない場合があるからです。
認知症では言葉を処理する能力も低下します。そのため、複雑な文章や抽象的な質問を理解することが難しくなります。
「今日の天気どうだった?」と聞いても、「外に出ていないからわからない」という返事ではなく、「天気って何の話?」と答えたり。
また、質問したことと全く関係のない答えが返ってくるということもよくあります。
認知症の方と話すときは、なるべく簡潔で文章は短くすると相手に伝わりやすくなります。
困りごと③:家族や介護者が受ける心理的負担が大きい
認知症の会話の困難は、家族や介護者にとっても大きな心理的負担となります。
会話がうまくいかないことで、「自分の接し方が悪いのでは?」と感じたり、どう対応すればいいのか迷うことがストレスの原因になります。
「なぜこんなに繰り返し同じ質問をするのだろう」と思いながら、それに毎回答えるのが辛くなることもあるでしょう。
相談に来る家族の中には、「自分に原因があるのでは」と感じて不安やストレスを感じている方も多くいます。
認知症による影響が大きいので、まずは自分を責めないようにしてくださいね。
認知症の種類と症状別の会話の特徴
「認知症」と聞くと、一つの病気のように感じられますが、実は複数の種類があり、それぞれで症状や会話の特徴が異なります。
そのため、適切な対応方法も種類ごとに変わってきます。ここでは、主な認知症の種類と、その症状が会話にどう影響するのかをわかりやすく説明します。
認知症についての理解を深め、適切な対応のヒントになればうれしいです!
実は、認知症のような症状を引き起こす病気などは、ここで紹介する以外にもたくさんあるんですよ!
①:アルツハイマー型認知症: 記憶の断片化が会話に影響する
アルツハイマー型認知症では、短期記憶の障害が主な特徴で、会話が途切れたり繰り返しが増える傾向があります。
新しい情報を記憶する力が低下するため、直前の話題を忘れてしまうことが頻繁に起こり、結果として同じ質問や話題を繰り返してしまいます。
「さっきご飯食べたよね?」と答えた直後に、また「ご飯まだ?」と聞かれるようなケースが典型的です。
志村けんさんの「飯ぁまだかい?」がリアルに起こるのがまさにこれです。でも、本人も忘れてしまったり、記憶が抜け落ちてしまい不安な気持ちを感じているんです。
②:レビー小体型認知症: 幻視や認識の混乱が会話に現れる
レビー小体型認知症では、現実と非現実が混じり合った内容が会話に表れ、混乱したやり取りになることがあります。
視覚的な幻覚や認識の錯誤が特徴的で、実際に存在しないものについて話すことがあります。
「窓の外に子どもがいる」と話すが、実際には誰もいないといった会話が挙げられます。家族が否定すると、本人がさらに混乱することもあります。
本人にはリアルに視えているので、家族は困惑します。本人の言うことを否定せずに一旦、受け止めて、かかりつけの医師や認知症外来などへ相談してください。
③:血管性認知症: 突発的な症状が会話の流れを途切れさせる
血管性認知症では、脳の損傷部位によって会話が途中で止まったり、言葉を選べなくなることがあります。
血流の障害による局所的な脳のダメージが原因で、言語処理や会話の構成が部分的に難しくなります。
話を始めたものの途中で「何を言おうとしてたか忘れちゃった」と話が中断する場面がよく見られます。
脳梗塞や脳出血の後遺症でこのような症状が出ることがあります。「失語症」と言って言葉を正しく認識して、聞いたり話したりできなくなることもあるんです。
④:前頭側頭型認知症: 衝動的な発言や感情的なやり取りが特徴
前頭側頭型認知症では、感情の抑制が効かなくなり、突然の怒りや不適切な発言が増えることがあります。
前頭葉の萎縮により、感情や社会的な判断をコントロールする力が低下するためです。
突然「お前なんか大嫌い!」と言い出したり、ときには暴力を振るってしまったり、予測不能な行動がみられます。
万引きをしたり、列に割り込むなどの反社会的な行動がみられたりすることもあります。
人格が変わってしまうほどの症状が出る場合があるので、専門医への相談や治療を受けることが大切です。
⑤:複数の認知症が重なる場合もある
一人の患者に複数の認知症が同時に現れる「混合型認知症」のケースもあり、会話の問題がさらに複雑化することがあります。
アルツハイマー型と血管性認知症のように、異なるメカニズムが同時に進行するためです。
記憶障害と突然の言葉の中断が同時に起き、どちらに対応すべきか家族が迷うことがあります。
原因の病気によってどのタイプの認知症が引き起こされているか見極めながら、それぞれに応じた対応が必要なんです。
会話が支離滅裂・噛み合わない時の原因と対応法
認知症の方との会話で「何を話しているのかわからない」「質問に全く違う答えが返ってくる」と感じたことはありませんか?
これらは認知症特有の症状によるもので、適切に対応することで会話のストレスを軽減できます。
ここでは、会話が支離滅裂・噛み合わない原因と、それぞれの対応法について詳しく解説します。
①:支離滅裂な会話の原因: 記憶や認知の混乱
支離滅裂な会話は、記憶や認知の混乱によるもので、情報をつなげる力が低下していることが原因です。
認知症では、短期記憶が保持されにくく、話している途中で別の記憶や感情が混じり、結果的に話が飛んでしまいます。
「今日は息子が来るの?」と聞いた後に、「昨日は買い物に行ったわね」と全く関係ない話題に移ることがあります。
- 相手の話を否定せず、聞き役に徹する。
- 「そうだったんですね」と共感しながら話を受け止める。
相手の言うことを真っ向から否定してしまうと、イヤな気持ちや感情が残ります。できごとは忘れても感情は残るので、その積み重ねでお互いの関係性が悪くなってしまうこともあります。
②:会話が噛み合わない原因: 質問の理解が難しい
会話が噛み合わないのは、質問が難しすぎたり、内容が抽象的すぎるために理解が難しいことが原因です。
認知症の方は、特に新しい情報を処理する力や複雑な質問に答える力が低下しています。
「今日の夕飯は何がいい?」と聞いても、笑ってごまかしたりしてしまい、具体的なメニューは答えられないことがあります。
- 質問を短く具体的にする。
- 選択肢を提示して答えやすくする。例:「ご飯とパン、どっちがいい?」
本人の意見や想いを汲み取りやすいように、「イエスorノー」で答えらたり、2つから選ぶような質問にすると良いでしょう。
③:会話の困難を乗り越えるための3つの工夫
以下のような工夫をすることで、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
- 環境を整える
- 周りの音や人の動きを減らし、集中できる環境を作る。
- 静かな場所で落ち着いて話すことが重要です。
- シンプルな言葉を使う
- 長い文や専門用語を避け、短い言葉で話す。
- 例:「今日は天気がいいね」と一文ずつ話すことで理解しやすくなります。
- 視覚やジェスチャーを活用する
- 写真や実物を見せながら話すことで、相手の理解を助ける。
- ジェスチャーで言葉を補うと効果的です。
言葉だけのコミュニケーションにこだわらず、ジェスチャーなども交えていくことが大切です。認知症の方であっても相手への思いやりを忘れずに。
④:対応の際に気を付けること
相手を否定せず、できるだけ穏やかに接することが大切です。
否定的な言葉や態度は、相手を混乱させたり、不安を増幅させる可能性があります。
「それは間違っている」と言うのではなく、「そういうこともあるね」と肯定的に返すことで、相手の気持ちが安定し、会話を引き出すことにつながったりしますよ。
つい、イライラしてしまって相手の言うことを否定してしまうこともありますよね。なるべく一度、受け止めるようにしてみてください。
家族や介護者ができるストレス軽減の工夫
認知症の方との会話に日々向き合う家族や介護者は、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまうことが多いです。
「どう対応したらいいかわからない」「自分ばかりが頑張っている気がする」と感じたことはありませんか?
ここでは、家族や介護者が抱えるストレスを軽減するための工夫をいくつかご紹介します。頑張っているみなさんへのヒントになれば幸いです。
工夫①:完璧を目指さず「できること」をする
認知症ケアでは、完璧を目指さず「できる範囲で頑張る」ことが最も重要です。
家族が無理をしてしまうと、介護の継続が難しくなるだけでなく、心身の健康を損なう恐れがあります。
会話がうまくいかなくても「今日はこれでいい」と考えましょう。どうか、できなかったことより、できたことに目を向けるようにしてくださいね。
一日の終わりに自分が頑張ったことを挙げてみたり、家族や友人に話して気持ちを吐き出したりすることも気持ちがラクになったりしますよ。
工夫②:一人で抱え込まず、誰かに相談する
介護や認知症ケアは、一人で抱え込まずに相談することで、ストレスを軽減できます。
他の家族や介護サービスの利用、専門家への相談は、自分の負担を減らすだけでなく、より良い対応法を見つける助けになりますよ。
地域の家族会や認知症サポートをしているところに相談することで、共感や実践的なアドバイスを得られたりするでしょう。
訪問にきた僕らケアマネやヘルパー・看護師などへ相談したり、同じ悩みを抱える人と話したりすることで「一人じゃない」と思えて心が軽くなると言う人も多いです。
工夫③:自分をケアする時間を大切にする
自分自身をケアする時間を確保することで、心に余裕を持ちながら介護を続けることができるでしょう。
ストレス解消や気分転換を行うことは、介護者自身のメンタルヘルスを守るために不可欠です。
好きな音楽を聴く、買い物や出かけたりする、趣味に没頭するなど、自分のための時間を意識的に作るようにしましょう。介護サービスをうまく活用すると効果的です。
通所サービスの他、ときどきショートステイを使うと、自分の時間をしっかり確保できます。休息したり、出かけたり、旅行を楽しんだりすることもできるのでオススメですよ。
工夫④:ストレスを感じたときにすぐできる対策
ストレスを感じたら、深呼吸や短い休憩を取ることで気持ちをリセットできます。
感情が高ぶった状態では冷静な対応が難しくなり、会話やケアがさらに困難になる可能性があります。
会話が噛み合わなくなったとき、イライラがつのってしまうときなどは、一旦、その場を離れることでお互いの気持ちが落ち着きます。
向き合い続けると、お互いに感情的にキツくなってしまうこともあります。無理せずに一度、離れることも大切でしょう。
認知症以外の要因で会話が難しくなる場合もある?
認知症の方との会話がうまくいかない場合、すべてが認知症によるものとは限りません。
実は、体調や環境、服用している薬の影響など、さまざまな要因が関係していることがあります。
ここでは、認知症以外の原因で会話が難しくなるケースと、その見分け方や対応方法について解説します。
①:薬の副作用や体調不良が会話に影響することもある
一部の薬や体調の変化が、認知症と似たような会話の問題を引き起こす場合があります。
抗精神病薬や睡眠薬などは、注意力や認知機能を一時的に低下させることがあり、会話が支離滅裂になったり、反応が鈍くなることがあります。
睡眠薬を服用した翌日に「話がぼんやりしている」「言葉が詰まる」といった症状が見られることがああったりします。
高血圧の薬が原因で血流が低下し、一時的にぼんやりした状態になるケースも。
薬の影響が疑われる場合は、医師や薬剤師に相談し、薬の変更や調整を検討してもらいましょう。また、体調が悪そうなときは、十分な休息や水分補給を促すようにしてくださいね。
特に、新しく薬が追加になった場合は様子が変わることもあるので要注意ですよ!
②:睡眠不足や疲労が会話を難しくする
睡眠不足や極度の疲労が、高齢者の会話能力を一時的に低下させることがあります。
睡眠不足や疲労により脳の働きが鈍くなり、言葉を思い出すのが難しくなったり、話の流れを維持するのが困難になるためです。
たとえば、夜間のトイレで何度も起きた翌日、いつもより言葉が出にくくなったり、長時間座りっぱなしで疲労が溜まり反応が遅くなるといったこともあります。
睡眠の質を改善するために、夜間の環境(静音、適切な照明)を整えたり、日中に適度に身体を動かす習慣をつくれると良いでしょう。
③:環境の影響も大きいことを知ろう
まわりの環境の音や光、家族の会話のテンポなども、認知症の方の会話を難しくさせる原因になることがあります。
認知症の方は、一度に多くの情報を処理するのが苦手です。雑音や急かすような会話は混乱を招きます。
テレビを観ているときに話しかけると「何を言っているのかわからない」と返される、家族が慌ただしく話すと答えるのに戸惑うといったこともあるでしょう。
話すときはできるだけ静かに一文ずつゆっくりと話しかけて、相手が反応しやすいペースにすると伝わりやすくなりますよ。
④:認知症によるものか、それ以外かを見分けるポイント
突然の変化が見られる場合は、認知症以外の要因を疑うことが重要です。
認知症による症状は徐々に進行することが多いですが、薬や体調による影響は短期間で改善することが多いからです。
昨日までは普通に話せていたのに、今日は急に言葉が出にくい場合は、薬の影響や体調不良の可能性が疑われます。
明らかに普段と様子が違ったり、異変を感じる場合は医師に相談することが大事です!
家族や介護者に向けたメッセージ
認知症の方との会話や日々のケアに取り組む家族や介護者の皆さん。本当にお疲れ様です。
頑張っているけれど、「これでいいのだろうか」と悩んだり、ストレスを感じることも多いのではないでしょうか?
ここでは、前向きに介護を続けるためのメッセージをお届けしますね。
メッセージ①:自分を大切にすることも介護の一部
介護者が自分自身の心と体を守ることが、認知症ケアを長く続けるための大切な要素です。
介護者が心身ともに疲れ切ってしまうと、在宅での介護を続けることが難しくなります。自分をいたわることは、相手のためにもなります。
疲れたときには「今日はちょっと休もう」と気持ちを切り替えたり、周囲に助けを求める勇気を持つことも大切ですよ。
介護者が元気でいることで、相手の生活を守り、家族全体のバランスを保てます。自分をいたわることも忘れないようにしてくださいね。
メッセージ②:認知症の方と向き合う時間は家族にも大切
認知症の方との日々のやりとりは、たとえ困難に思えても、家族や相手にとって大切な時間です。
短い会話や触れ合いの中でも、認知症の方は「安心感」や「愛情」を感じています。その思いが関係性を深め、絆を強くします。
何気ない「今日はいい天気だね」といった一言が、相手の心を穏やかにすることもあります。また、「ありがとう」と伝えることで、相手から笑顔が返ってくることもあるでしょう。
日々の小さな積み重ねが、お互いの関係を良好に保ち、あとで振り返ると「良かったな」って思えたりしますよ。
メッセージ③:最後に…家族や介護者へのエール
「あなたは十分頑張っている」と自分に言い聞かせてください。
認知症ケアは一人では抱えきれないこともあります。ときには周りからの支援を頼り、無理のない範囲で続けていくことが大切です。
認知症の方との会話や時間を、少しでも前向きに楽しめるようになることを願っています。
とにかく自分一人で抱え込むと精神的にも負担でツラくなってしまうので、愚痴や不安な気持ちを吐き出しましょう。
あなたは本当に頑張っています。いつもお疲れ様です。
【Q&A】よくある質問とその答え
ここでは、認知症の方との会話が支離滅裂になってしまったり、噛み合わないことでストレスを感じる場合などによくある質問にお答えしていきます。
- 認知症の方が何度も同じ質問を繰り返します。どう対応するのが良いですか?
-
同じ質問を繰り返すのは、短期記憶の障害が原因です。「さっきも答えたよ」と指摘するよりも、初めて聞かれたように答えると、相手は安心感を得やすくなります。答えるのが負担に感じる場合は、答えを紙に書いて見せるなどの工夫も有効です。
- 認知症の方に間違いを指摘すると怒ることがあります。これを避ける方法はありますか?
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間違いを指摘されると、認知症の方は自尊心が傷つき、不安定になることがあります。その場合は、「そういうこともあるね」とやんわり肯定したり、話題を切り替えることで、相手の気持ちを落ち着かせることができます。
- 会話が支離滅裂で、こちらがどう答えていいかわからない時があります。どうすれば良いですか?
-
支離滅裂な会話に対しては、すべてを理解しようとする必要はありません。「うんうん、そうだね」と相槌を打ちながら、相手の気持ちに寄り添うことを優先しましょう。話を遮らないことで、相手も安心しやすくなります。
- 認知症の方が昔の話ばかりしますが、どう対応するのが良いでしょうか?
-
昔の話を繰り返すのは、過去の記憶が鮮明に残っているためです。否定せず、「そうだったんだね」と興味を持って聞くことで、相手も話しやすくなります。過去の思い出話は、会話のきっかけとして活用すると良いでしょう。
- 認知症の方との会話で、時々何を言っているかわからない時があります。どうすれば良いですか?
-
話の意味がつかめない時は、相手の表情やジェスチャーに注意を向けてみてください。言葉が曖昧でも、感情が伝わってくる場合があります。「何が伝えたいのかな?」と想像しながら接することで、相手も安心します。
- 認知症の方との会話が辛いと感じることがあります。どう向き合えば良いですか?
-
会話が辛いと感じるのは自然なことです。その気持ちを否定せず、自分の限界を受け入れることが大切です。「今日は少し距離を取ってみよう」と思う日があっても構いません。自分を労わることが、長く向き合うための第一歩です。
まとめ:認知症の人との会話が支離滅裂|噛み合わないときの解決法とストレス軽減法を教えます
この記事の内容をまとめます。
- 認知症の方との会話が支離滅裂や噛み合わない場合、その背景には記憶や認知機能の低下があり、適切に対応することでストレスを軽減できる
- 認知症には種類があり、それぞれの症状が会話に与える影響が異なるため、特性を理解して接することが重要
- 家族や介護者が感じるストレスを軽減するには、完璧を目指さず、無理をせず、自分自身の心身のケアを優先することが大切
- 認知症以外にも薬の副作用や体調不良、環境の影響で会話が難しくなる場合があり、原因を見極めることが必要
- 認知症の方との会話は難しさもありますが、安心感や愛情を伝える大切な時間です。焦らず穏やかに接することが関係性を深めます
今回、紹介したような認知症の特徴を知ることで、会話が成立しにくい背景がわかり、対策がしやすくなります。
相手の言うことを否定せずにまずは受け止めるということが大切です。
また、ある日突然、様子が変わったように感じる場合は、飲んでいる薬や体調不良の影響も疑われます。このような場合は、かかりつけの医師に相談してみると良いでしょう。
一人でなんとかしようと抱え込んだり、ストレスをためないように気をつけることも大事なんだね。
会話のことだけでなく、日々の介護や関わりの中で不安やストレスが大きくなってしまいます。適度に吐き出して、介護者自信の心と身体を整えることも大切にしてくださいね。
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